「え・・・子ども?」




目の前には小学生か中学生くらいの女の子がベッドで寝ていた。


長い髪の毛を小さい頃にしか出来ないツインテールにして服はレースがたくさん使われたワンピース。



それに顔がとても整っていて眠っている姿はまるでどこかのお姫様のよう・・・。


すると、私の声で目が覚めたのかその女の子は目を開けた。




「ふぁ~。」




大きなあくびをしながら起き上がる女の子に私はビクビク。


そして、目が合った瞬間に言われた言葉が・・・・・・。




「おばさん、誰?」




おばさんと言われてプチショックの私。


でも、私は貴女こそ誰と聞きたいよ・・・。



そう思っていたらドアがバッと開いて、慌てたようにさっきまで探していた東野さんが入ってきた。




「すみません、奥様!」




慌てて入ってきた東野さんは私に勢いよく頭を下げた。


すると、ベッドで寝ていた女の子は颯爽とベッドから降りて東野さんに抱きついた。




「お婆ちゃん、どこに行ってたの?」




お婆ちゃんという言葉に私はきょとんとしながらも状況を理解した。