冷たくて、でも鈍色に光る――それは、鍵だった。


「合鍵。これで、少々の面倒も済むだろ。好きな時に出て行っていいし、来るがいい」


それはまるで宝石のようだった。


合鍵――夢のような言葉だった。


私は、陽平さんのこころの鍵もGETしたのね――。