陽平さんの気持ちはよく解っていた。 「じゃ、お風呂場にいるね」 そう言って、私はビールの缶を片手にバスルームへ向かった。 もし誰か入ってきた時に、空けっぱなしの缶ビールが2本もあるのは不自然だ。 瞬時にそう思ったからだ。