知らなかった。




その男の子は弟くんを連れている。




「ねぇねぇ、お兄ちゃん。」


少年の弟くんが話しかける。



「どうしたの?」



「このお姉ちゃんだぁれ?知ってるの?」



「ううん。」


そして少年の目線が私に向いた。