声に恋して君に恋する?!

そんな俺の作家活動も1年と半年を過ぎた頃

そろそろ進路のことを考えないといけないなと思いつつもいつものように学校から帰ると自室に籠りパソコンに向かっていた

~♪

着信音がなったので俺はキーボードを打つ手を止めスマホに目を向け手に取り電話に出た

「はい、もしもし」

『もしもしっ、先生!!』

「先生は止めてっていつも言ってんじゃん吉本さん」

電話の主は俺の担当編集者の吉本遼太さん
デビューの時からお世話になっている

『あっ、すみませんついいつもの癖で......じゃなくてそんなことはおいといてですねっ!!』

「どうしたの?興奮して...ってか煩いよ耳が痛いんだけど鼓膜が破れそうだよ」

『北道くん今はそんな悠長なこと言うために電話したんじゃないんだよ!!』

「はいはい、用件は?売り上げ下がったの?それとも原稿の催促?原稿はまだなんだけど再来週辺りにはこのままいけば上がると思うんだけど....」

『違うよ!!ビッグニュースだよ!!北道くんの書いた本がアニメ化に決定したんだ!!』

「あっアニメ化!?」

俺はビックリして立ち上がった
その衝動で椅子が床に倒れた...が俺は気にせずに吉本さんに聞いた

「どれですか?どっ、どの作品がアニメ化なんですか?!」

『一番売り上げが良かったアニ恋だ』