キ…ス?



『わた…る?』



『あっ、ごめん。つい…』



『亘?』



『だっ大丈夫だ。お前、ちゃんと女だから、魅力あること教えといてやろうと思って。また、すぐ男出来るって』




『そんなこと、今考えられない…亘のバカ。彼女に言うよ』




『わりぃ、わりぃ、それは勘弁してくれ』



私が落ち込んでるから、一人だから、心配して


友達として、女の自信を無くさないようにしてくれた



亘の精一杯の優しさだ


それに、彼女いる


亘はもう、一人じゃない


私は一人…



おろかなことをして、大事な人を失った