最初は他人事のように、淡々と昨日の出来事を話していた


でも、話すうちに、現実を再確認して、涙が止まらなくなり、泣きながら、はるとのことを話した



亘は、何も言わず、ただ黙って頭を撫でながら、抱き締めてくれた



私は散々泣きまくり、いつの間にか亘の腕のなかで、寝てしまった




亘は、私をベッドまで運んでくれた



起きたら、亘がいないので、急に不安になって、亘の名を呼んだ


でも、亘はいない


亘も、はるみたいにどこかに行っちゃった
私に呆れて…


そんな風に思って、シーンと静まり返る部屋でボーッとしていると


ほどなくして、買い物袋を下げた亘が帰ってきた




『起きたか?』



『亘、どこ行ってたの?』



『買い物だよ。何か口にいれないと、倒れるだろ?うどんでも作るから食べろ』



『いらない』



『食べてないんだろ?』



『いらない。私なんか、死んじゃえばいいんだ』