結局、別れられないまま、ずるずると関係が続いた



はると、なかなか会えなくても、さっちゃんとの結びつきで、あまり寂しさを感じなかった



それに、最近のはるは、少し様子がへん

私が風邪をひいてから、エッチをしようと言うことはなくなったし、一緒にいても、ぼーっとしてることが増えた



はるにどうしたの?と聞くと、バイトで疲れてるだけだよと言うだけだったので、私もそれ以上はるにぶつからなかった



はるとは対照的に、さっちゃんは、休みの日でもメールをくれるようになった



仕事終わりに、電話もかかってくるようにもなり、前より近い存在になった



私達は、段々周りが見えないほど、大胆になっていってたのだろう



だから、はるの変化にもほとんど気づかず、亘の変化すら気づけなかったんだ



あの時、私が目を冷ましていたら、私の隣はぽっかり空いたままじゃなかったのかな



こうして、一人で泣いてばかりの夜もなかったのかな


全ては自分がまいたこと



なのに、あの時こうしていればと過去を振り返るばかりで、前に進めないでいる



大人になってからの恋愛ダメージは、なかなか這い上がれないほど、根深いものなんだ