『なお、はるに不満があるから、よそ見したんだから、はるのこと、まだ好きなんだよ。はるに、もっとぶつかって、不満とか、不安とか全部ぶつけちゃえば?長い付き合いだからって、馴れ合いになるのはよくないよ』



どうでもよかったら、相手に期待しないし、不満すら感じなくなるからって、木葉は言った



今、さっちゃんと、簡単には別れられるとも思えないけど、でも、先のない未来にしがみつくより、先があるかもしれない希望にかけたほうがいいと思うと、木葉は言った



先があるかもしれない希望にも、先がないことがわかったら、それをも振り切って次にいく勇気を持たなきゃ、気がつけば一人でしたって結末が待ってるよとも言われた




私みたいに、お一人様が好きじゃない、なおにはきついでしょって



よくわかってるなあ、木葉も



亘と同じこと言うよ



でも、そんなんじゃだめだよね


一人が寂しい人間が、一人になるような現実生きててどうする?



私に、浮気は向いてない


弱いくせに、危ない橋渡って、どうするんだ

きちんとけじめをつけなきゃ


けじめをつけなきゃいけない恋をしたのは自分

だから、自分で決着つけなきゃいけない



わかってるけど、好きって感情は、本当に厄介なものなんだ



でも、やらなきゃ…ね