『どうした?何考えてる?俺といるのに、他の男のこととかなしだぞ』




そう言って、首筋にキスをして、私の浴衣の帯をほどいてきた




『一杯愛し合おうな。あたるを俺で一杯にしたい』




ずっと一緒にいれなくても、この甘い感覚の、さっちゃんとの時間は手放したくない



今の私達は、この結びつきから離れられないのだから


だから、この一時を私の中に焼き付けたい



いつか、私に天罰が下るとわかっていても、この時の私はきっと、彼との関係を自らの手で、断ち切る事は出来なかったと思う





過ちに溺れている間は、その過ちを修復することは出来ない




一種の麻薬のようなものだから




理性があれば、過ちはおかしてなかったし、本能が押さえられてれば、私はここには来ていない




でも、私はさっちゃんを男と感じてから、段々理性を失い、どんどん甘美な世界に足を踏み入れてしまった




まだ、最初の頃の方が抑制があった



さっちゃんから誘われた時は、一度は断れたから