『行っちゃったな…』



『うん…。佑樹…、ごめんね。私…』




『俺に謝るな。はるに、お前を責めるなって言われてる。お前の力になってやってくれとも、言われてる。だから、何も言うな』




『…はる』



『まぁ、俺が何年か前にはるに言った言葉を、あいつがまんまパクっただけだけどな。だから、俺は今までもこれからも、なおの友達だ。一人で抱えず、なんかあったら、俺を頼れ。はるよりいいアドバイスをあげれる自信はある』



佑樹…ありがとう


佑樹がはるに木葉を責めないように言ってたんだね


だから、はるは、ずっと木葉と友達だった



一度も木葉のこと、悪く言うことなかった

俺が佑樹の愚痴聞くから、なおは木葉の話聞いてやれよって、はるは言ってた



そして、今度は、はるが守ってくれた


こんなどうしようもない私を責めないようにって…



はるは、多分私が結婚してる人と付き合ってる事まで知っていたと思う


だから、はるから離れないこともわかってて、苦しんでた



どっちにもいい顔してる私を見るの、本当は嫌だったよね



本当にごめんね、はる




はる、はるに出会えてよかったよ


なのに、傷つけてごめんね、はる




はるからの手紙は、はるからの、優しいさようならが、一杯詰まっていました