駅の南口を抜けたずっと先にあるコンビニで… 肉まんを買った。 12月25日、 クリスマス。 そんな日に、これを女ひとりで食べ歩くだなんて…。 私くらいしか、いないだろう。 とりあえず…、半分に割ってみる。 ほかほかと温かい湯気が上がって…。 ほんのり、手までを…温めてくれた。 ちゃんと…、思い出そう。 私が、ここを生活の場へと選んだ理由は…何だった? 君が… 最期に過ごした街を、 君が見てきた景色を、 君が…感じたことを。 知りたいと… 思ったから。