君に、メリークリスマス







ゴトン、と…

物が落ちる音がして。





君の声は…



途絶えた。










「もしもし?……リョータ?」






呼び掛けても…、反応はない。












しばらくすると…。





『もしもし?』



知らない声が…、耳元に響いた。



耳をくすぐるような…低くて、優しい声。






『リョータ、泥酔して…寝ちゃった。ごめんね?』





一人だと言いながら、ちゃんと…友達がいたんじゃない。



「……。あ…、イエ、わざわざすみません。じゃあ…」


『……あ、待って。もしかして…「つかさ」さん?』




「はい、そうですけど……。」



『やっぱり。よく話を聞いてた。』



「……ああ…、どうせろくなこと…」




『可愛い人だと』

『わ…!何言ってんだよ、ちょっ…』




電話口が騒がしくなって。




次の瞬間には……



機械音が、流れ出した。








切れてしまった……電話。




慌てる…君の声。



『可愛い人だと』










「…………リョータ…?」