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高校生になって。
君は、同じ学校、同じクラスになった。
クラスが一緒になるのは、小学校低学年以来で。
もう、ロクに口を利く仲でもなくて。
男子に囲まれる君は、随分大人びていて…
どう、接したら良いかと…ウダウダ考えていた。
教室の中は…知らない子だらけ。
同じ中学出身の子もいたけれど、派手目な子で…。私は若干、苦手意識をもっていた。
「うっそ、涼太も同じクラス?よろしく~!」
離れた席から聞こえて来る、女の子の…甘ったるい声。
聞いただけで…分かってしまう。
あの子は、君が好きなんだろうって。
中2、中3と……、順調に成長期をたどった君は、いつのまにか…身長が伸びて。
やけに目立つ存在になっていた。
君の隣りを、知らない子が歩いていたり、告白なんてされていたり、
多分、私の知らない所でも……色々あった。
…と、思う。
この頃、君の両親は離婚して。お母さんと、二人きりになっていた。
君は誰もいない家に帰り、
たまに…
女の子を連れ込んだりしていた。
……らしい。
見た訳では…ない。
噂だけが、いつもいつでも…一人歩きしていた。
それが関係しているのかは、知らないけれど。
やんちゃな感じの仲間と、ちょっと悪ぶった目元は…
やっぱり私の知っている君じゃなくて。
人見知りの私には、君に話しかけようなど…
高い高い山をよじ登るような、大きな壁。
「なるようになる、か……。」
友達だって、無理に作るものではない。
果報は寝て待て、って言葉通りに…
席について、ぼんやりと…
窓の外を、眺めていた。
「…碕(さき)つかさ…、だよね。」
隣の席に、カタンと音を立てて、
一人の男子生徒が…座った。
「…あ…、はい。」
「ああ、やっぱり!…覚えてない?俺、小学生ん時テニスクラブで一緒だった、松本ってゆーんだけど。」
「……あ!松本…東次くん?」
「そう!『とーじ』!しっかし懐かしいなあ…。碕、変わってないからすぐわかった!」
「わ…、ひどっ。」
「いや、いい意味でだから!あん時から可愛かったけど、そのまんま…綺麗になったって…感じ?」
え?
綺麗?
途端に、


