運転手さんが車のドアを開けて、あたしをチラリと見る。
あ……やっぱりあたし邪魔ですよね~…。
「お帰りなさいませ。伊月様。そちらのお嬢様は……?」
「道で拾った」
「そうでございますか。……どーぞ」
「ほら、早く乗れよ」
「し、失礼します……」
っていうかよく運転手さんも「道で拾った」の一言だけで、あたしを受け入れたね……。
初めて乗る黒塗りの高級車。
幸せかも……。
「お嬢様……住所をお伺いしてもよろしいでしょうか?」
「あっ、はい!お願いします…」
あたしは50代後半くらいの初老の運転手さんに住所を伝える。
会ったばかりの人を乗せてくれるって……神城伊月くん……
思ってたより感じ悪い人じゃない?
さっきからずっと窓の外ばっかり見てるけど……
横顔かなりイケメンすぎますって。

