だけど甘えたな伊月くんは、またすぐに俺様にはや戻り。
残暑が残るこの蒸し暑い季節に二人でぴったりくっつき、お弁当を食べる。
このゆったりした時間は幸せ……。
そして、学校帰りは伊月くんちの車であたしを古びたマンションまで送ってくれる。
「お待たせいたしました。恋華様」
「ありがとうございます!柳田さん」
「いいえ……。こちらこそ、いつも伊月様がお世話になっております」
「俺、コイツになんも世話かけてねぇよ!」
車中でギャーギャー騒ぐ伊月くんは知らなーい!
柳田さんは常に丁寧で優しい執事さん。
だから、柳田さんには伊月くんも心開いてるんだろうね。
そして、あたしは一人トボトボ歩き鍵を出して誰もいない家に入る……
誰もいない?
誰かいるっ!!
玄関にはお母さんの靴が並べられている。
珍しくパートが休みっぽい。

