うららちゃんが大好きな神城様こと神城伊月くんだ。
茶髪のワックスで遊ばせてるようなふわっとした髪。
同じ歳とは思えないほど完成度の高い整った顔。
こんなに……イケメンだったんだ…。
「聞いてる?」
「あっ!……やっ、ちょっと…雨宿り……です」
「ふーん。そっ」
そのイケメン……いや、神城伊月くんはあたしの隣に立つ。
するとピカピカの黒塗りの高級車が玄関前についた。
お金持ちはいいなぁ~……。
「お前……ずっとそうしてんの?」
「……傘…忘れちゃった…ので、やむの待ちます」
「乗ってけよ。送ってく」
「へっ……。あのっ、気使わないで結構です!帰れるので……って…え!」
「行くぞ」
神城伊月くんはあの涼しげな顔で、あたしの手首をガッと掴み立ち上がらせる。

