ずっと忘れてた存在の婚約者。
でも俺は絶対に恋華と一緒にいてやる。
初めて俺の心までもを見たくれた人だから。
「伊月くーん……元気ないですねぇ。何かあったの?」
「別に。つーか、早く弁当くれ」
「あっ、はいどーぞ!今日はハンバーグいれてみました♪」
「……そこそこの味」
「素直に美味しいって言ってよ~……」
膨れて隣で弁当を食べる恋華。
まだ、夏の日差しが射し込む空き教室でそっとキスをしてみる。
唇をゆっくり離せば顔を真っ赤にして俺に背中を向けた。
「うまいわ。お前の唇」
「そ、そうゆうのは反則!もーお弁当作ってあげないっ」
「いじけんなって。ブスがさらにブスになるぞ!」
「ひ、ひどい~!!」
困った顔して俺の腕に抱きつく幼いお前が好き。
だから、俺らの仲はどこの誰にも離させない。
婚約者がいようと、口のうるさい親がいようと、俺にはお前しか必要ねぇから。

