いつも通り……俺は堂々としてればいい。
それが神城伊月だ。
学校ではまたいつも通り、この残暑の時季にうざったいほどの女子。
俺には恋華だけで十分。
「いーつーきっ♪お前もとうとう週刊誌デビューかぁ。俺のが先だと思ってた!」
「大和。朝からその話題はやめろ。好きで撮られたんじゃねぇ……」
「つーか隣の子……恋華ちゃん?っぽくない?」
「俺、廊下出るわー……」
特別クラスの廊下に出ると、たくさんの好機の目。
気にすんな俺……。
廊下を歩いていれば向かいからチビ……恋華がキョロキョロして登校。
タイミングいい。
「恋華!ちょっと来い……」
「あっ、伊月くん!あたしも話したいことがあって……」
もしかして………コイツも週刊誌のこと気付いてんの?
ヤバイな………どう説明するか。
とにかく、ちゃんと週刊誌のことは恋華に話す。