問題はこれからだな。
パパラッチされたってことは、俺だけじゃなくて恋華にも迷惑がかかる。
「柳田……どうしよ?」
「私から言えることは……明日のお昼に父上様と母上様がご帰国されます。その時に説明する言葉をお考えになられた方がいいかと……」
「はぁ!?くっそ……帰って来んのかよ……」
「はい。しかし、また後日すぐにフランスの別荘に行かれます」
すぐ帰るってこは、質問される時間も回数もおのずと少なくなる………。
なんとかなりそう……ってか、なんとかする。
恋華に迷惑さえかけないようにする方法を考えるだけだ。
「あ~……でもやっぱイライラするわ……。柳田……学校…」
「行かなければいけません。恋華様をお一人にさせるつもりですか?」
「……行くわ。すぐに制服の準備頼む」
「かしこまりました。伊月様」
学校で噂になっているのは絶対。
あとは、俺がアイツの側にいて安心させてやらないとな。