室内にいたらダルくなるほど暑さを感じた。
でも、屋上に来てみればほどよく風が吹き涼しい。
チビの長いキレイな黒髪が揺れる。
「神城くん!今日は全部手作りでお弁当頑張ったから!」
「ふーん……すげーじゃん。チビのくせに」
「朝4時起きで頑張りました」
「ま、見た目よりも味が問題だけどな~」
緊張した表情で俺の顔をジーっと見てくるチビ。
卵焼きは相変わらずうまいし、他のおかずもそこそこ……
思ってたよりうまい。
「やっぱ……ダメ?」
「ダメじゃない。……うまい」
「ほんとに!?やったー♪神城くんに美味しいって言ってもらえた……」
「俺んちのシェフと比べたら雲泥の差だけど」
「知ってますー」
今度から、俺の昼コイツに任せよっと。
ヤバイな俺……。
すぐに捨てるつもりが、一番離せなくなってんの俺のじゃん。

