すでに俺が恋華不足になってきた。
ボケーっとしてるコイツの隣に座って、俺も薄暗い海を見る。
「……あたしは夕暮れの海が一番好きなんですよ。アメリカでも見れるかな?」
「さぁ~どうだろうな。それに向こうは寒いから海なんて多分行かねぇよ」
「寒いんだ……。伊月くん……寂しいかも、あたしも」
「今から弱音吐くな。アメリカで泣きそうになったら俺に吐け」
「そうだよね……うんっ」
厳しいこと言ってるけど、ほんとは俺だって心配だし。
でも恋華の可能性を潰すなんてこと彼氏としてしちゃいけない。
恋華なら頑張れる、はずだ。
「伊月くん!」
「ん?」
「キス……して下さい」
「……あとでたっくさんしてやるよ」
恋華が大胆発言。
焦ってつい「あとで」とか言った俺はバカ。
キスすればよかった~……!!

