砂浜を歩く俺らの後ろから、また別な足音が聞こえた。
うららちゃんと薫さんだ。
「恋華ー!ちゃんと伊月くんに話せた?」
「もちろん!スッキリしたよっ」
「じゃあ、今日は……恋華ちゃんの門出を祝ってパーティーだね」
ニコッと笑う薫さんの手には、大きめの買い物袋。
「バーベキューですか!?」
「そうだよ~。うららと菫の提案。好き?」
「大好きでーす♪」
俺はそんな笑顔の恋華が大好きです。
はぁ~………
背中押してやりたいのは山々なのに、俺ってば情けねぇな。
遠距離に耐えられないほどの男だっけ?
今のままじゃ、俺が恋華の留学先に転校したい気分。
あ……もう、アメリカの高校に転校するか?
いや、それじゃあダメか。
「伊月くん?考え事?」
「……何でもない。家入るか」
頷いた恋華と手を繋いで別荘に帰った。

