ギュッとあたしの手を握って指を絡める。
「実は……学校であたしに交換留学のお話が来てて……」
「……行くのか?」
「まだ決めてません。期間は9月から12月の年末までみたい…」
英語の成績はそこそこ上なあたし。
そこで、アメリカへの留学の話が来たんだけど何より伊月くんの側から離れるなんて無理……。
「行って来いよ。可能性広げて来い。俺、待ってるし」
「でも不安でしょうがないの……。怖いよ…」
「そんなの当たり前だ。俺の女なら、堂々と行けよチビ」
「……うん……そうだよね。ありがとう、伊月くん!!」
少し気が楽になった。
背中を押してもらって、一歩前に進めた気分。
でも、立ち上がったあたしは気付けば伊月くんの腕の中。
「……伊月くん?」
「わりぃ……やっぱ寂しいな……」
初めて聞いた弱々しい伊月くんの声。
二人の小さな影が夕陽に照らせれて伸びた。

