そして耳元で小さく呟いた。
「夜にたっぷりかわいがってやるから」
伊月くんはいつもあたしを惑わす。
「恋華~……いたいた!みんなでショッピング行くけど一緒にどう?」
「あ……うん。その……ちょっと伊月くんに話があって…」
「……あのこと?」
「そう。あのこと……」
うららちゃんは知ってる。
伊月くんにはまだ話してない秘密。
今日話すつもりでいたけど、みんながいると少し話がしずらい。
うららちゃんが気を使い回して、別荘にはあたしと伊月くんの二人きり。
「行かないなんて珍しいな。具合でも悪いのか?」
「ううん……。違うの……伊月くんにお話があります」
「いいよ。聞く」
寂しくなったあたしは、伊月くんにぴったりくっついて座った。
側にいたい……。

