俺には勝手に親が決めた婚約者がいるけど……
俺にとってのほんとの婚約者は恋華だ。
笑顔でジーっと指輪を眺めてる。
「伊月くん。指輪ありがとう♪体育の時以外ずっと付けます!」
「体育の時は付けねぇんだ?」
「だってー……ぶつけて傷付けたりしたくないもん。だからです」
「そんな大切に扱われるんなら指輪も喜ぶな」
「うんっ!」
この笑顔が、かわいすぎる………
俺の癒しそのものって感じ。
我慢できなくなった俺は、恋華の真っ白な首筋に唇を強く付ける。
「んんっ……あっ……痛っ……伊月くん?」
「俺のって印。消える前にまた付けてやるからな♪」
「痛いの嫌いです~!」
「はぁ~……それにしても寝たりねぇ。恋華、寝るぞ」
「きゃっ!もう……ほんっとにマイペースですね…」
恋華を抱きしめて、俺が付けた真っ赤な印を指でなぞる。
ずっと俺の側にいて下さいって思いの遠回りな愛情表現。

