もう大切なヤツを悲しませない……
側にいてほしいって思ったのに……。
やっぱり俺らの気持ちは、家柄が妨げになって素直にうまくいかないのか?
目を閉じる恋華の方を向いて、優しく髪を撫でた。
「ごめん………本気で好きだわ…。頼むから……俺から離れんなよ…」
「……もう…離れません」
「恋華……?」
「あたしが弱虫でした……。強くなって何があっても伊月くんを支えられる彼女になりますっ……」
起き上がって訴える恋華につられて、俺も体を起こした。
「だから……だから、もう一度……伊月くんの彼女にさせて下さい…」
「……しょーがねぇな。俺の側に置いてやる」
涙を流す恋華を抱きしめて、離れてた時間を埋めるようにくっつく。
俺だって恋華が側にいねぇとダメなんだよ。

