疲れきって倒れこむようにして隣で眠ってる恋華。
赤い小さな唇にそっとキスしてみる。
この複雑な気持ちを込めて。
そして、俺が背中を向けるようにして寝れば背中に触れる温かさ。
恋華がぴったりとくっついてる。
「……起きてんの?」
「……い…つき……くん…」
「恋華の夢にまで出てんのかな…俺」
ずっと一緒にいた付き合ってて幸せだった頃の夢を見ててほしい。
そして、夢の中だけでもいいから恋華をまた独占してたいんだ。
そう願う俺とは逆に、また涙を流すコイツ。
小さく何かを呟く中で唯一聞き取れた言葉。
「……いかない…で…」
何の夢見てる?
俺が恋華から遠いところに行く夢?
現実では恋華が俺から遠いとこに行ったのに……。

