放課後は元々、うららちゃんとケーキバイキングに行く予定。
「ちょっと待ってて」と一言伝えてあたしは空き教室へ向かう。
指先が冷たくて震えて……
あたし緊張してるの?
気持ち伝えるだけなのに。
震える指先でドアを開ければ、机に座って待ってた伊月くん。
「……いきなり呼び出して悪い…」
「ううん。あたしも話したいことあったし、ちょうどよかった」
「そっか……。前のパーティーのこと何だけど…」
「……うん」
とても言いにくそうに、髪をくしゃっとして机から立ち上がった。
伊月くんと近くなる距離……。
久しぶりの伊月くんだ……。
「菫が婚約者なのに変わりはねぇ。実際、来年の挙式の話も進んでるし、親父は俺と恋華の仲を引き裂くのに必死だ」
挙式って……
ほんとに伊月くんと菫ちゃんは結婚しちゃうの?
あたしじゃダメなの?

