何もかも諦めた目付き。
俺は諦めねぇよ……。
どんなことがあろうと恋華しかダメなんだから……。
俺が恋華といた出入口付近のドアを見ると、出て行く翔大の後ろ姿。
もしかして……!
「どこに行く気だ……伊月」
「俺の好きな女のとこ。親の言う事に惑わされてる女とは結婚できねぇ」
「伊月……あたしは…!」
「菫。そんなことして大和のこと傷付けんな。惑わされんなら大和に近付くのやめろ」
壇上から飛び降りて、俺は一目散に会場を出た。
翔大が追ってくれてるはずだ……。
ひたすら街灯で輝く寒い夜道を走り抜ける。
どこ行ったんだよ……。
ホテルから離れたマンション街に来ると、大きな公園があった。
「……見付けた…」
ベンチに座る恋華の目の前でしゃがんでる翔大。
追いかけててくれたんだな……。

