始まりのスピーチは当たり障りないような言葉並べて、すぐ終了。
でも何かが………
おかしい。
必ず何かしてくるはず……。
まずは、菫を探して話でも聞いてくるか?
「……伊月くん?どうしたの?」
「菫に話したいことあるからよ……。アイツ来てないのか…?」
「菫ちゃん……確かに見当たりませんね」
「ちょっと待ってろよ、恋華」
父親と話すのはなるべく避けたい。
菫の会社……宮本グループと親交深い会社を見付ければ……。
「あれ~?伊月さん!」
聞き慣れた声に振り返れば、金髪にスーツで目立っている翔大。
なんで翔大がいるんだ!?
「やっぱそうだ~!俺、今日のパーティーが伊月さんの誕生パーティーって知らないで来てたんスよ!おめでとうございますっ」
「お前って……俺の会社と親交あったか?」
「親父から聞いたんスけど、神城家じゃなくて宮本家と親交深いらしいっスね」
宮本家と……。
宮本家と親交深いヤツが来てるってことは、確実に菫がいる。

