パーティー当日の夜。
柳田が運転する車中で、隣には真っ白のドレスに身を包んだいつもより大人っぽい恋華。
俺も窮屈なスーツを着せられてる。
窓の外のネオンに光る街並みを見て、不安そうな顔をする恋華の手を握った。
「……大丈夫だよ。あたしは伊月くんの彼女だもん。堂々とする!」
「あぁ……そうしてろ」
「うんっ」
会場のホテルには数えきれないほどの車が並び、顔見知りの人達が降りてくる。
俺も恋華に腕を組ませてホテルの中に入った。
「やっぱり……伊月くんって御曹司なんですね~…。こんなに人が集まるなんて…」
「俺じゃなくて俺の親父目当てだよ。……今日は側にいてやるから」
「そうだと嬉しい、です……。ちょっと寂しいからっ」
「コレ終わったら、あとで思いっきり甘えさせてやるからな?」
「子供じゃないですー!」
会場の出入口の側で、青いライトに照らされた壇上を見詰める。
パーティー開始の合図で父親が出て来た。

