次の日の放課後、恋華を空き教室に呼んで誕生日パーティーの事情を話す。


恋華が嫌な思いするくらいならパーティーは中止で構わない。


「……このパーティーに菫も来る。で、大和もうららちゃんも呼べない」

「あたし一人ってことですか…?」

「多分……そうなるだろ。だから……来なくてもいい」

「でもあたしは行きます!伊月くんの側にいたいから…」


そんな風に言ってくれる恋華が、嬉しくてギュッと抱きしめた。


言葉じゃ伝えきれないほどの嬉しさ。


でも……不安だな。


菫が来るとなったら……。


「伊月くん温かいですね~……。落ち着く…」

「お前、チビだから物足りねぇな」

「背低くてごめんなさいね!じゃあ、背伸びする……んんっ」


背伸びしても俺に届かないチビに、キスをする。


それでも必死に背伸びするコイツが、かわいくて唇を離したくない。


こんなに俺を夢中にさせた恋華が不思議でしょーがないし。


あぁ……俺、相当惚れてる。