《伊月side》



部屋で特に何もすることなく、ゴロゴロする日曜日の夜。


こんな暇な日に限って恋華はうららちゃんと遊んでて電話に出ない。


テレビを見てて改めて思う。


2月……早いことに俺の誕生月だ。


真っ白の天井を見詰めてボーっとしてると、つい眠りに誘われる。


眠りにつくか、つかないか……


そんな時、部屋のドアをノックされた。


「……柳田か」

「はい。失礼します」

「どうした?」


ダルイ体を起こして、髪をくしゃくしゃと軽く直す。


「父上様がお呼びです。近々、開催される誕生日パーティーについてお話が……」

「あぁ、分かった。行かないは通用しねぇんだろ?」

「お分かりの通りで」

「はぁ~……めんどくせ」


なんで、こんな家の御曹司なんだろ……。


父親の言いなりもそろそろ卒業したい。