普段あんなにしゃべるのに、桃たんの目の前を右往左往してるだけ。
せっかく目の前にいるのに何か話せよ!
「おい、翔大。お前何してんだよ」
「いっ、伊月さんっ!?そんな……無理っスよ!」
「桃たんって言ったっけ?」
「……はい?」
怯えた目付きで俺を見上げる。
まぁ、確かに見ず知らずのヤツにいきなりあだ名で呼ばれればビビるわ。
「……翔大は女たらしでバカでエロいけど、友達としてなら悪くないぜ?」
「ちょっと、伊月さん!ひどくないスか!?」
「翔大は黙れ。お前も少しコイツと話してみたら?」
「……はい。あのっ……笹田くん!」
桃たんはベンチから立ち上がって、翔大の前まで来た。
背低いな~……。
「あたしの……お友達になってもらえませんか?……お友達…ほしくて…」
「俺でよければ!よろしく、桃たん…いや、夕陽ちゃん!」
これで解決。
そろそろ、恋華んとこ戻ろっと。
俺も自分の好きな子に会いたくなって来た。

