ギュッと目を瞑ると、あたしの手首が解放されて楽になる。
代わりに翔大くんが手首を掴まれてる……。
「俺の親友の彼女なんだよ。手出さないでやってくれる?」
「……大和くん!!」
笑顔だけど目の奥が笑ってません!
翔大くんは不服そうな顔で、大和くんの腕を振り払った。
「伊月さんの友達か……。へ~……恋華ちゃんのこと好きなんスか?」
「好きだよ。すごく」
「ちょっ、ちょっと…大和くん!?」
「恋華ちゃんも初耳?」
いきなり何言ってるのー!?
救世主として問題を解決するどころか、広めちゃいました。
「言っとくけど、お前とは違う。俺は女の子がみーんな好き♪…行くよ、恋華ちゃん」
「あ、う、うん!」
唖然とした表情の翔大くんを残し、あたしは大和くんと教室へ帰る。

