伊月くんがいてもナンパしてくるし……
それに、みんなに“さん”付けなのにあたしだけ“ちゃん”付け!
完全にナメられてます。
「ふ~……疲れた……」
「恋華?どうした?」
「伊月くんの後輩さんが、ものすごくナンパして来ます」
「チッ……アイツは相変わらず、しつこいヤツだな。せめて同じクラスだったら……」
「ほんとですよ!」
生意気だし、チャラいし、上から目線だし!
昼休みだけが至福の時間。
邪魔されずに伊月くんとゆったりとした時間を過ごす。
「もしお前が翔大に取られたとしても、俺がまた取り返しに行くから」
「取られないよ。あたしは……伊月くんにしか興味ないもん」
「分かってんじゃんチビ……」
勝ち誇った顔で笑って、あたしの唇に優しく触れるだけのキスを落とす。
「俺以外のとこ……行くなよ?」
……行けるわけないよ。

