《恋華side》



春のポカポカした陽射しがあたしを包む。


太陽の眩しさをカーテンで隠しても、隙間から射し込む太陽。


眩しい……。


そんなあたしのすぐ目の前には、相変わらずイケメンフェイスの伊月くん。


「どうした?チビ」

「眩しいの……。ちょーどここにいたら太陽が当たる……」

「光合成してお前も成長するんじゃねーの。身長もまな板も」

「ヒドイ……」


伊月くんの膝の上で向かい合わせで座る。


とゆうか、座らされてる。


口調は意地悪なくせに、あたしに触れる手や見せる笑顔は優しい。


「そんなに眩しいなら俺の方向けよ」

「むっ……」


頬を片手でむぎゅっと掴まれ強引に向けさせられ……


唇と唇が触れあうか、触れあわないかの距離。


はっ、恥ずかしい……!


あたしは顔を逸らした。