側に近寄れば、手を引っ張られギュッと強く抱きしめられた。
「……誕生日おめでと」
「ど、どうもありがとう…」
「プレゼントは今から話すから。聞き逃したら、無理矢理ヤるからなっ」
珍しく顔を赤くした伊月くんが、あたしの耳元で優しく話す。
「駒だったお前を彼女にして……多分、ツライ思いたくさんさせたな。それでも側にいてくれて、ありがとう。感謝してる……」
「ツライことも……伊月くんが側にいてくれたから大丈夫だったんだよ?」
「それに恋華は優しすぎる……。俺のになってくれてほんとにありがと……恋華は俺の、な」
最後の言葉は、ハワイで言われた告白と同じ。
素直に気持ちを伝えてくれた伊月くんに、嬉しさの涙が浮かぶ……。
泣いてるあたしもあの時から変わらないね。
「ふっ……うっ……伊月くん……大好き……」
「俺も……好きだ。泣いてないで、俺に顔見せろよ…」
「へっ……んんっ」
顔を上げると、あたしの唇に伊月くんの唇が触れた。
軽いキスが何回も重なると、舌が入ってくる深いキス。
この時点であたしの心臓はドキドキとうるさくなるんだから……。
そんな緊張してるあたしの手を優しく握ってくれる伊月くんにまたドキドキする。

