朝日が大きな窓から射し込み、その眩しさでゆっくり目を開ける。
抱いて寝てたはずの恋華が……俺の腕の中にいない。
「恋華……」
名前を呟いたところで来てくれるわけでもなく、辺りを見渡せばピンクのドレスを着たアイツがノコノコ寝室に入って来た。
両手に高そうなカップを持って。
「あ、起きちゃいましたか……。おはよう伊月くん!」
「ん…はよ。なにしてんの?」
「高級そうな紅茶があったので……淹れてみたの。伊月くんもどーぞ!」
「どーも……。あ、コレ紅茶もカップもフランス製のじゃん」
「ほんとに高級!!」
こんなにゆったりして落ち着く朝は初めてかもしれない。
こんな日常が続けばいい……
そんな俺らしくないことを思いながら、恋華を後ろからギュッと抱きしめてみた。
「伊月くん……?どうしたの?」
「絶対……俺から離れんなよ……」
「もちろん!」
幸せだ、って心から思える朝だった。

