初めて本気で泣いたとこ見たかもしれない。
俺はただ、隣に座って抱きしめてやることしか出来なかった。
「あたし……伊月くんとずっと一緒にいれないんですかね…?」
「いや、俺はお前とずっと一緒にいるつもりだけど。だから今日のパーティー呼んだし」
「えっ……?婚約者の方は?」
「はぁ~……こんな肝心なことは薫さん話してくれてないんだ」
ポーカンと口を開けて、赤くなった目で俺を見てくる。
できればコレを話してほしかったぜ……。
「将来的に自分と……結婚してほしい人にチケットを渡す……コレがルール。バカなお前でも意味分かるな?」
「……伊月くんのバーカ……また、涙出てきたっ!」
「はぁ?いつまで泣いてんだよ……。恋華のバカ」
頭を撫でてから、恋華の真っ赤になった目頭にキスをする。
イチイチこんなこと言わせんな天然!

