歯向かおうにも焦りで言葉が出てこない。
まず……なんであたしがこんな世間知らずの俺様お坊っちゃまの駒なの!?
おもちゃなの!?
「あの~……他にもたくさん女の子いるのに…。わざわざあたしじゃなくとも……」
「ふーん。お前って恩を仇で返す人間なんだな。降りろ」
「そんなっ!今まさにどしゃ降りだし……」
「だったら俺の言うこと聞けよ」
意地悪な笑みを浮かべて、あたしの耳元で囁く。
突然のことに身体がビクンと反応してしまう。
「なに感じてんの?ねぇ?」
「やっ……やめて下さい!近付かないでっ…」
「どーするー?俺の言うこと……いい子に聞く?」
「聞きます!何でも聞くからっ……お願いだからやめて!」
「それでよし」
満足そうにあたしを完全に見下した目で見るコイツは、イケメンとゆう甘いマスクを被った俺様ドS悪魔!!
とりあえず今は、傘を忘れた自分を責めることしか出来ません………。

