《杏、もうすぐで荒川会社の社長の乗る車が来るからな。
…くれぐれも失敗するなよ。わかったな。》
《はい。兄さん。》
ーープチ…プープー…
失敗…か…。
あたしはこの仕事で失敗なんてした事は一度もない。
いや正確には失敗しない為に2歳から訓練をしてきた。
それから3年間。
あたしは暗殺の訓練をしてきた。
5歳からは人を殺すようになった。
初めての仕事は、兄さんと姉さんがあたしの事を監視していた。
理由は簡単。
“仕事をしくじらないようにするため"
ま、結局失敗してないけどね。
ただ…それを見てた兄さんと姉さんが凄く驚いていた。
初仕事なのに殺し方が凄く上手かったらしい。
それを聞いた母さんが感動して泣いたみたい。
父さんは“さすが俺の子だ"って言って喜んでいた。
それからというもの、あたしは仕事をだんだんとこなしていった。