それはさて置き
この映画研究会というのは複雑なのかもしれない
とくに恋愛関係かしら



りーほがなーくんのことを好きだっていうのは丸解り、もう少し素直になろうねりーほ


もりがほのかなことを結構前から好きで



最後に私達
幼馴染み2人の遠くて近いこのこと



「茜どうしたの」


「決着はどう着くのかなって思っただけよ優矢」




よくわかんないと思っているのが顔で丸わかりなのは黙っておこう




「っていうか、サラッといつも通り呼んでじゃないわよバカ」




小さく小さく言い放った言葉は夜の闇に吸い込まれるかのように消えていく




「かなり暗いし、急ごっか〜」


「えぇ、そうね」




この青春(映画研究会)はほのかともりが盛り上がるためだと思っていたりする


だから私は




「脇役の1人でも舞台裏でもいいの」





嘘つきにはそれくらいの覚悟でいなくちゃね


そんな言葉は隣にいる優矢には届かず
儚く散っていった