そんなほのから視線をはずすことができない
消えるわけがないのに





そして
ほのの姿がとても綺麗だと改めて思った








「クライマックスにさまた、この夕日を見るの、それで・・・・」






チラチラとこちらに視線を向けるほの
俺はその続きを言ってもらいたいのかと思ったからその後に続く








「映画の撮影は、終了する」



「正解」






俺は皆のほうに体を向けたまま
首を空に動かしたさっきよりも赤が印象的な夕日





いいや、赤とオレンジのグラデーションでこれから始まる色を表現している感じとしか言えない





「夏に・・・・また同じ空が見れればいいな」






ボソッと言った
それは映画の完成期間なでぶ俺がやりたいこの青春をともにするメンバーと一緒にと笑った

今ある輝く光を一緒に






「ばーか、無理に決まってんじゃん」






いつものらしくない返答
なんかショック






「夏なんだから・・・・・・空見れる時間遅いに決まってんじゃん」



ちゃんと送って行きなさいよ?
つまり、夏の夕暮れは5月の今より帰りが遅い、ほら夜の7時~とかになったら危ないからだろうそんな言い方をするほのをついつい





「可愛い」


「―――――っ!?」





と思ってしまった



急な言葉に驚いたのか、夕日のせいなのか
赤く染まった顔で俺を見つめている、だから