そしてさすがのほのか様からの一言は俺の期待通りの言葉を言ってくれた







「これをただ見せるだけじゃないんでしょ?」








やっぱりほのは鋭いと思うし、期待通りだと素直に思う
周りを見る目があるんだよな?簡単に言えば








「ちょっとあかつき!!」





「うおっ!!」





「・・・・・・・・・・風邪?」








俺がぼーっと考えていたからなのか?もしくは俺が珍しく考え事していたからそうとったのだろうか、ほの






多少のイラつきを覚えつつ、俺はフェンスに体をあずけた

その状態でみんなに伝えたいことを伝えようと思った











「夕日をさ映画に取り入れたいんだ、運動部設定っていう案がほのから出たから、絶対入れたいって」









珍しくみんなからの茶々入れがない
真剣に聞いてくれてる
ちょっと違和感も感じるけど









「たとえばさ、大会でいい姿を見せよう的なことをこの夕日に誓うんだけど次の日ホラー的なのに巻き込まれたーって」






どうだ?と笑顔で言うとすぐ隣から





――――――カシャンっ






俺と同じようにフェンスによりかかかる音が聞こえた
だからか反射的にその隣をみてしまう、その正体





それは副部長で、俺の思い人ほの





体は空に向かっている









「賛成にきまってんでしょ?あかつき」





ほのは夕日で少し赤みがかかっている神、顔をこちらに向けて優しく微笑んできた






夕日のせいで赤っぽくなっているのをどことなく
『色っぽい』







そんな感想を持ってしまった
そんなことをもちろん知らないから大きく広がる赤い、赤いそらに顔も向けて、ポツリポツリとつぶやき始めていた