本当にここにいると時間を忘れてしまう。 自分の価値を忘れてしまう。 もう少しだけ……って願ってしまうんだ。 「なぁ」 それまでずっとパソコンで何かをしていた昴さんはパソコンを閉じて私に話しかける。 「何ですか?」 「お前は一人が好きか?」 「……え?」 一人が好き?どうだろう……? 私は人と関わりを持ちたくない。 でも一人で過ごす夜が嫌い。 そのために人が居る街へと行く……。