どうにかこの文字が消えてくれないかと、色々なボタンを押してみた。


けれど、その画面は消えてはくれなかった。


「あたしが一体何したっていうのよ……!」


思わず、そんな言葉が口をついて出る。


なにも悪いことなんてしてない。


このゲームが勝手にあたしの携帯に入り込み、そして強制的にプレイさせているだけだ。


一瞬、このまま放置してしまおうかと考えた。


しかし、ココアの無残な死体を思い出すと、放置することさえ恐ろしい。


あたしはカタカタと小刻みに震える指先で、【プレイ】ボタンを押すしかなかったのだ……。