怜央が携帯電話のボタンをいじってみても、画面は真っ暗なまま。


「これが、どうかしたのか?」


「これに変な【リアルゲーム】っていうのが入っちゃってね? それが、現実とリンクされてるみたいなの」


「は……? 何言ってんだよ芹香」


怜央は眉間にシワをよせ、あたしの額に自分の手をあてた。


熱がないかはかっているみたいだ。


「本当なの! このせいで、今朝ココアが死んだ!!」


あたしは怜央の手を払いのけ、叫ぶようにそう言った。