「楽しい」


怜央はダウンロードしたパズルゲームをしていて、画面上では可愛いキャラクターたちが3つ繋がってパチンパチンとはじけている。


「可愛いね~。あたしもパズルゲーム好きなんだぁ」


遠まわしに『プレイさせてほしい』とにおわせながらそう言うと、怜央はチラリとあたしの方を見た。


「芹香にはやらせねぇよ?」


「なんでよぉ!?」


「だってお前、すぐに俺の得点抜きそうじゃん」